摠見寺の信長の木像

泰巖宗安記という、信長についていろいろ考察をされている方のブログに、
現存する織田信長の木像の資料が掲載されていて、

その中の摠見寺の項目に、
>3.総見寺 滋賀県 束帯 施主不明 旧本堂の御霊屋に安置されていた。 
>本堂の火事の際、被災を免れる。
とありました。

旧摠見寺本堂内部に安置されていた物は、
嘉永7年11月16日の火災で、全て焼失したと思っていたのですが、
織田信長の木像が被災を免れて現存しているからには、
ほかにも焼け残った物がある可能性もあり、なにより、
摠見寺の織田信長の木像を調べる必要が出てきました。

並んでいる位牌の状態から考えて、
1761~1765の間に作成されたと思われる「方丈列牌図」によると、
信長の木像は、東牌堂と書かれる位牌壇の、ほぼ中央に置かれた、
鍵付きの御霊屋内に安置されていた事になっているので、

現存する信長の木像が、本当に被災を逃れた旧本堂内部のものであれば、
木像の大きさから御霊屋と東牌堂の、
だいたいの大きさが推測できる事になります。

とはいうものの、
たしか昨年、安土城へ行った時、摠見寺の入口には、
「拝観謝絶」だか「立入禁止」の札が掛かっていたので、
一般に寺の内部は公開していないようです。

というより、たとえ公開されていても、
信仰対象になっている信長の木像が、
本当に旧本堂に安置されていた物かどうか、という調査に、
摠見寺が乗ってくれるとはちょっと思えないので、

この件の解決は、ちょっと望みが薄いようです。

雑記

Posted by 淳也