信長150回忌法要その2
享保16(1731)年の信長150回忌法要について、
記録の動きから式次第を作ってみました。
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6/2 朝7:00 大鐘
–☆拈香法語☆– 導師服装 伝法衣
殿鐘三会大衆上殿
導師拝請
七下鐘導師入堂
拈香師拝請
晋同三拝
拈香法語
拈香師退場
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対真小參の準備
–☆対真小參☆– 導師服装 伝法衣
殿鐘三会
導師拝請
七下鐘導師入堂
小參師拝請
侍者問訊
両序問訊
侍者請法香
垂語
問答
提綱
小參師退場
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–☆諷経 行道☆– 導師服装 九條袈裟
殿鐘三会
導師拝請
七下鐘導師入堂
宣疏跪炉
啓請
甘露門
行道
回向
散堂
–☆お斎☆– 導師服装 布衣
喫斎(昼食)
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記録には無いものの、禅宗なので、どこかで
般若心經や大悲呪は唱えていたのではないかと・・・?
現代の一般的な法要は、
三番目の諷経と四番目のお斎のみだと思われますが、
信長150回忌の仏殿での法要は、全体が三部にわかれていて、
導師が何度も出入りを繰り返しています。
この、導師の行動ですが、仏殿東門から出入りし、
「殿後」つまり仏殿の裏側で着替えを行っています。
また、図によると仏殿東西の出入り口は、
南の角から少し北に離れた所で、東西対称の位置に作られています。
会場の形は、中央の須彌壇が北側に凹んだ配置になっていて、
通常の密教寺院の、内陣側に張り出すのとは逆の形式なので、
創建時からこの時までの150年の間に、
大規模な改修があったものと思われます。
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