類例発見

摠見寺本堂の礎石配置の平面は、
桁行きより梁行きが若干長く、来迎柱が四本後退していて、
中世密教本堂の五間堂としては類例が無いと思っていたのだが、
似たような例を発見した。

温泉寺本堂は、桁行き12.66m、梁行き12.85mで、来迎柱四本後退。
中山寺本堂も、桁行き13.15m、梁行き13.49mで、来迎柱四本後退。

先日出てきた、側面柱間逓減の方法が似ている、
明王院本堂の鎌倉時代建築を除けば、

地蔵院本堂も、鞆淵八幡大日堂も南北朝以降の建築なので、

摠見寺移築前の建物も、室町期の建築の可能性が高そうです。

資料

Posted by 淳也